第14話

「転校生」


それから二週間して

涼が無事退院してきた


光ちんが

『おう、待ってたぞ』

と言い


涼は

『ありがとう、龍善が

捕まったって?

あれは事故だって

言い張ったんだけど』

と心配していた


光ちんは

『ああ、あいつは

ああゆう所があるんだ』


俺と豊も

俺は『あれは昔っからだよなぁ』


豊は『カッコつけやがって、

あいついねーと

何か物足りねーんだよな』


と言いながら

寂しそうだ


聖川と政は

『龍善に礼を言いたい

とずっと言っている』


皆んな仲間を思って

それぞれ手を尽くしたが

児童相談所送りになって

それから連絡の

取りようがなかった


それから

龍善を待ちながら


光ちんが『この七人が幹部だ』

『皆んな何も問題ないと

言いった』

俺は

『龍善と

もう一人ヤンキーを

見付けたら

三人で"三鬼龍"を背負う』

と言い、

先に龍神を背負い、

風神を龍善にした


(龍善が戻ってきたら

龍神を譲ろうかとも

考えていた

仲間の為に時間を無駄にし

それだけの事をしたんだ)


校内暴力は

日に日に増していき

学校側も親に連絡

をしたり、

もう手に負えないなっていた


1か月くらい経つと

知らないヤツが

帰りの下駄箱にいた

気に留めなかったが

一緒にいたメンバーが

『薪ヶ丘から転校

して来たヤツだよ』

と言った


俺は

『こんな時期に?』

と聞くと

よく分かんないけど

と返ってきた


(こんな時期に転校なんて

真人達にイジメられたか、

仲間で問題起こしたかだな)


と思いながら、

帰り道が同じ方向

なので、

メンバーの一人と

帰っていた俺は

(様子見だな)

と思いながら歩くと


メンバーのヤツが

いきがって、

『お前なんで

こんな時期に転校

してきた?』

と聞いても無視された

『お前無視すんなよと

言っても無視され』


『アイツ喋れねー

口なし君だ』

と俺に言ってきた

時、後ろから"バン"と

メンバーが転校生に

カバンを蹴られた


俺は

『おい、お前何者だ?』

と聞いても

殴りかかってきたので

いつも通り避けて

頬を殴り付けた


『お前が名乗れよ』

と初めて発した

俺は

『帝南の

特攻隊長様だ』

と言いながら

テンションが上がって

来たので、


殴りかかった

左手で頬を殴り、

右手で鼻を思いっ切り

殴った

“パキッ"とゆう音と

共に鼻が折れた

『仲間に手出されたからな

いつもより"重罪"だ』

と言い

折れた"鼻ばかり"

狙った

防御しても

防御した腕ごと殴り

鼻へ押し付けた

"ブフーブフー"

と鼻血と鼻が陥没し

息がしづらくなっていた

そこへ無防備な腹へ

つま先で蹴りを入れ、

くの字の体になり

顔が下がったので、

顔面へ膝蹴りだ

"バキッ"

完全に決まった感触が

伝わり

終わったか


そう思った瞬間

バタフライナイフを

出してきた


『やれるもんなら

やってみろ』

と言い

"構えた"


夢中でナイフを振り回して

いるが当然当たらない


うっとおしいので

俺はコイツの

手首を思いっ切り

殴り、ナイフを落とし

腕を捻り

"バキッ"鈍い音と

共に脱臼させた

右腕をプラプラさせ

顔面は陥没し、

鼻は折れ、

血だらけになっても

まだ向かってくるが

鈍いので、

周りが騒いでいないか

見渡していると


背中が冷たかった


転校生は

もう一本刃物を

隠し持っていた

間合いの長い

出刃包丁だった


『ん、何か冷てえ』

と背中を触ると

血が流れていた


完全に油断していた

出刃包丁を投げたのだ


突き刺さっては

いなかったが、

肉を削ぎ、

背中の部分のシャツ

が開いている


俺は『クソやろう

本当に殺してやるよ』


と言い

顔面をさらに殴り、

背負い投げで投げてから

下はコンクリートの場所で

顔面を何度も踏み付けた

後、腕ひしぎを決め

脱臼した右腕を折り、

左腕も肘を何度も踏み付け

肘を壊した


"完全に切れている"

俺は

足も潰そうとした時


聖川が来た

『おい、やりすぎだ』

俺は

『どけっ、

コイツが刃物出してきたんだ』

と言うと

『こいつの為に

お前まで失いたくねー』

と真剣な顔で言った

『それに、』と


言いづらそうに

『政の親が亡くなった』

と言った

聖川と政は幼馴染だ

辛いのは言わなくても

伝わる


俺は

フーッと深呼吸し

『分かった、

政の所へ行こう』

と言い


転校生に

『おいお前名前は』

と冷たく言った

倒れ動けない状態で

『森』と呟いた


聖川が

『終わったと思うな』

と言い放ち


政の所へ急いだ

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