第33話 四天王アディシェスとの戦い

「残念なことですが……」

四天王アディシェスがそう言って刃を向けたのは……。


皇帝ツァルクだった。


「アディシェス、貴様……」

「魔王ザルガバース様復活の為に軍事金を稼ぐなど協力していましたが、魔王ザルガバース軍団と戦争を始めるというご乱心ぶり。貴方にはここで消えてもらいます……悪く思わないで下さいね」


アディシェスは皇帝ツァルクに会った時のことを回想する。


『此の者がか』

皇帝ツァルクは、頬は錆びた鉛のような色が沈殿していた。その双眸は透明さを失い、唇は黒ずんでいた。

そのアディシェスの感想は、皇帝ツァルクのものでもあった。ツァルクは己をよく知っていた。彼は十全の蘇りを欲した。


『永久王国の王の事はご興味はおありで?』

皇帝ツァルクは貪欲に目を動かした。魚が餌に食らいつくように。



「吾輩の夢が……永遠の王の夢がァァァァ」


皇帝ツァルクは倒れた。


「あなた方もここから無事で返すことはできませんね」



四天王アディシェスと英雄の融合者との戦が始まる!!


「くらえ!!アディシェス!!」


星哉が先制攻撃をした。古の猛刀・ジークフリートの剣が、アディシェスに降りかかる!!

しかし、アディシェスはシールドでそれを防いだ!!

「シールドがあると攻撃ははねかえってしまうわ」

加奈子が言った。

攻撃が跳ね返り、ダメージを追う星哉。

小夜がネイトの持つ癒しの力で星哉の傷を治す。

「太刀打ちできないな……」


四天王アディシェスが雷の魔法を唱えた。


「ここは任せて」

黒沢は、融合者である魔法使いサムソンの反射魔法で雷の魔法を反射した!

反射魔法の力がひかめき、四天王アディシェスのシールドが消去された。


「今だ!!」


星哉と加奈子がシールドの切れた四天王アディシェスに会心の一撃を繰り出した。


「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!何故、何故ですか!!ザルガバース様ぁぁぁぁあ」


四天王アディシェスを倒した!!

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