第31話 四天王エーイーリー戦

「魔王ザルガバースの四天王が一人、リリスを倒すとは……」

9つの黒い翼と双剣を持つ男が出現した。


「魔王ザルガバースはどこにいる!!」


「魔王ザルガバース様は、コクマー海でずっと眠っていた。そこで、人々に悪の波動を送っていたのさ。世界は闇になった。王エリュオニムが眠っているザルガバース様を起こし、ザルガバース様の刃の前に散った。俺たちにとっては快挙なことだ。そしてザルガバース様は今……おっとお喋りが過ぎたようだ」


「自己紹介が遅れたな。私の名はエーイーリー。四天王の一人さ」


双剣の一つ、氷の刃で史郎に切りかかるエーイーリー。

「ううっ…」

光が史郎の傷を白魔法で治す。

ドラゴンに乗りながら、翼をもち浮遊するエーイーリーと戦う智紀達。空中戦だ。


今度は双剣のもう一つ、炎の刃で智紀に切りかかったが智紀は剣で受け止めた。

エーイーリーの動きが速くなっていく。

ドラゴンもそれについていく!

エーイーリーが波動砲を放出した!!

その威力は凄まじかったが、ドラゴンでうまくかわした。

当たればひとたまりもない。


皆で攻撃したが、エーイーリーにはダメージをほとんど与えられない。

「仲間で協力するんだ!!」

智紀が言い、史郎の水の黒魔法と智紀の剣の合わせ技でエーイーリーに対峙する!

「智紀、僕の魔法を受け止めて!!」

「一緒に倒すんだ!!」


『水之型、新・真向斬り!!』


「ぐあああああああああ」


エーイーリーの炎の刃ごと、腕が砕けた。


「俺にも魔法を!!」蘭が叫ぶ。

史郎は炎の魔法を唱え、蘭の銃の合わせ技でもう一つの氷の刃と、エーイーリーの腕が吹き飛んだ。

「なんてことを、なんてことぉぉぉぉぉ!!」

エーイーリーが叫ぶ。


最後に竜騎士ジャンプ斬りと光の白魔法が加わり、エーイーリーに会心の一撃を与える。

エーイーリーはその闇の力により、光の聖の白魔法が効いたようだ。



エーイーリーを倒した!!


「やったー!!皆すごいよ!!」

チビノアが喜ぶ。

「皆、やったね!!」

智紀が笑った。

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