究極の外れスキル『うんこ』こそがを世界を救済する最強スキルなのでわ(眼鏡クイッ)!?
蒼き流星ボトムズ
第1話 二人合わせて偏差値100なんですよおおお(眼鏡キラーン)!!!
【氏名】
テーノ
【ステータス】
力 5
技 2
速 2
器 0
知 0
精 1
魅 0
【スキル】
うんこ
【スキルの効力】
うんこ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『うんこー!』
おれのスキルはうんこ
「おおお!!
神よお!!!
貴方は何故この若者だけに苦難を与えるのですかあ!!
ようやく!
ようやく!
私の生徒であるテーノも15歳になりっ!
スキル授与の儀式を受けられるようになったのに!
ようやく獲得出来たスキルが『うんこ』とはあんまりじゃないですかあ!!」
↑ この人はせんせー
「先生、先生。
お気持ちは分かりますが、ここは神聖なる女神像の御前です。
どうか静粛に。
大体、今年は当たり年ですよ。
エリト君の『大賢者』を筆頭に
『剣豪』や『大商人』や『都市管理』『迷宮踏破』といった優良スキルも排出したではありませんか。」
↑ この人はしんぷー
「いや! 神父様!
優良スキルを引き当てた生徒は最初から優秀だったのです!
彼らはスキルの有無に関係なく、主要官庁や名門企業への就職が内定しておりました。
エリトに至っては財務省主計局への配属が内定しているのです!
それに引き換え、このテーノは…
学園創設以来の、いや我が村が開拓されて以来の最底辺劣等生です!
教師生活25年! こんなアホは見た事がありません!
だからこそっ! だからこそっ!
コイツには少しでも良いスキルを身に着けさせてやりたかったぁ!!!
それが! 何故っ! 何故こんなことにいい!!!」
↑ おで、またなんかやっちまいましたぁ
「先生(キリッ!)
少し口を挟ませて頂いて宜しいでしょうか(眼鏡クイッ!)
あながち… 悪い話でもないのかも知れません(眼鏡クイクイッ!)」
↑ こいつはめがねー
「おお!
帝国屈指の神童にして我が村の生ける伝説エリトよ。
財務省はどうだった?
優秀と言ってもオマエはまだ15歳だ。
無理するなよ?
それで?
テーノのこの悲惨な状況が悪くない… とは?」
↑ あーあー しゅーちゅーりょくきれたー
「いえ入省と言っても私はまだインターン生に過ぎないので(眼鏡フキフキ)。
国会答弁の推敲程度の簡単な仕事しか任されておりません(眼鏡フキフキ)。
流石に諸先輩方もそこら辺はお気遣い下さってます(眼鏡フキフキ)。
さて、テーノ君のスキル『うんこ』ですが(眼鏡スチャッ!)。
確かに! (クワッ!)
一見単なる外れスキルです。(天仰ぎ)
ですが! (クワッ!)
見ようによっては、『勇者』を超えるスキルとも言えます。(エフェクトバーン!!)」
↑ ゆーしゃー
「どういうことだ、エリト!?
『うんこ』が『勇者』を超える?
馬鹿も休み休み言え!」
↑ うんこー
「そうですよ、エリト君。
神の代行者たる『勇者』を『うんこ』などと同列に評価するなんて。
時代が時代なら不敬罪で異端裁判に掛けられてしまう暴言ですよ!」
↑ しんぷー
「無論、『勇者』の方が『うんこ』よりも遥かに価値が高いスキルです(眼鏡クイッ!)。
20段階中、『勇者』は最高の20ランク(眼鏡クイッ!)。
それに引き換え『うんこ』は前代未聞の0ランクなのですから(眼鏡クイッ!)。」
↑ めがねー
「ほら見ろ!
20ランクと0ランクでは天と地の差ではないか!」
↑ せんせー
「ええ確かに価値は『勇者』の方が上です(眼鏡クイッ!)。
単なる価値だけで言えばね(眼鏡クイッ!)。」
↑ めがねー
「エリト君。
さっきからキミは一体何を言いたいんだ」
↑ しんぷー
「『勇者』は史上3人出現しました(眼鏡クイッ!)。
最初の勇者は神よりこの地を授かった開拓者アダム(眼鏡クイッ!)。
次の勇者は巨龍を倒すことで人類の天敵を駆逐したダビデ(眼鏡クイッ!)。
そして畏れ多くもこの帝国の御初代様であられる太祖ロムルス(眼鏡クイッ!)。」
↑ むつかしー。
「そ、そんな子供でも知っているような常識を…
何を今更…」
↑ おでしらなーい
「分かりませんか(眼鏡クイッ!)?
前者二人が考古学上の人物とは言え、人類は20ランクスキルを3回観測しているのです(眼鏡クイッ!)。
では逆に(指先ビシイ!)。
お二人は0ランクのスキルというものを他に聞いた事はありますか(眼鏡クイッ!)?」
↑ れーてん
「た、たしかに。」
「私も聖職に就いて長いが、0点なんて聞いたこともない。」
↑ たすかにー
「そう、ないのです(眼鏡クイッ!)。
国家公務員一種試験を主席合格した私ですら(眼鏡クイッ!)
その様なスキルの存在は確認しておりません(眼鏡クイッ!)。
少なくとも財務省の研修では(眼鏡クイッ!)
『スキルには1から20までの20ランクが存在する』(眼鏡クイッ!)
と教わりましたから。(眼鏡クイッ!)
敢えて言いましょう(ドアップ)。
テーノ君のスキルは価値では『勇者』に劣りますが…(眼鏡クイッ!)
稀少価値においては『うんこ』の方が…(眼鏡クイッ!)
過去3人出現が記録されている『勇者』に優っている、と!(エフェクトドーン!!)」
↑ はなしながい
「「「「おおおおおおお!!!!」」」」
↑ きょーかいではしずかに
「いいですか? 私の『大賢者』は19ランクのスキルです(眼鏡クイッ!)。
世間一般では最高ランクとされておりますが…(眼鏡クイッ!)
同じ19ランクには他にも『剣聖』と『聖女』の2スキルが存在します(眼鏡クイッ!)。
そしてこれらのスキルは半世紀に一度程度には出現が確認されている(眼鏡クイッ!)。
つまり19ランクは人類史全体から見ればさして珍しくもないのです(眼鏡クイッ!)。」
↑ はなしながいー
「い、言われてみれば… そんな気も…」
↑ うう
「敢えて言いましょう(眼鏡クイッ!)。
テーノ君の『うんこ』は『大賢者』はおろか(眼鏡クイッ!)
『勇者』をも凌駕する超稀少価値スキルであり(眼鏡クイッ!)!
その稀少性が故にっ(眼鏡クイッ!)!
全人類の悲願『魔王打倒』すらも成し得る可能性があるとッ(シュウチュウセン!)!!!」
↑ まおー
「「「「な、なんだってーーー!!!!???・」」」」
↑ しずかにー
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