第128話
「 じゃあ、自己紹介でもしますか?
僕、リョウジって言います。28歳。 」
『 リョウジさん、、覚えました。
私はユウミです。27歳です。近いですね。 』
「 リョウジで良いよ!歳も変わらないし、
敬語も無しにしない? 」
『 そう、だね。うん。
リョウジは何してる人なの? 』
「 うーん。色々。海外とか放浪してる。
悪く言えば、フリーターかな。 」
『 そうなんだ。羨ましいな。 』
羨ましい?
一応言っておくと、
君のせいでこうなったんだけど。
心の中でそう呟き、笑いそうになる。
「 羨ましい?フリーターが?
珍しいこと言うね。初めて言われた。 」
『 だって、自由で何か良いじゃん。 』
「 自由だけど、不安なことも多いよ。 」
君が自由に憧れていることが新鮮で
微笑ましい気持ちになる。
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