コインランドリー

第69話

「 リョウジってフリーターじゃないよね？ 」

『 え？そこ？本当に天然というか何というか。

いつもちょっとズレてるよね。 』

クスクス笑うリョウジ。

『 ちなみに、本当にフリーターだよ。

僕はアルバイトしかしていない。

車のことなら、僕もユウミと同じだから。

意外と家柄が良いかもしれない。 』

そう言って、また綺麗な顔で笑った。

「 じゃあ、私の家のことや政略結婚について

何か知っている、、よね？ 」

私がそう言うと、少し真面目な顔になった。

『 オードブルをお持ちいたしました。 』

良いところで運ばれてくる。

ギャルソンがお料理の説明をしてくれるが

正直、早く終えてほしい。

私は今、リョウジから答えが聞きたいの。

『 ごゆっくりお召し上がりください。 』

『 ユウミ、食べようか。美味しいそう。 』

はぐらかしたリョウジ。

逃がさない。

「 さっきの話、答えてよ。

今日は何を聞いてもいいんでしょ？ 」

私の必死さに、クスッと笑うリョウジ。