第48話

どうしたら良いか分かんなくて。

苦しくて、逃げたくて。

顔を逸らしながら、リョウジの胸を押す。


まだそんな余裕ある?

僕にはもう全然ないけど。

ユウミ。むかつくから、

何も考えられないようにしてもいい?


私の耳元でそう呟きながら、耳にキスをする。



「 やだ。やめて。 」



逃げる私を抱き抑えて、壁に縫い付ける。

そして、本当に何も考えられなくなるような

とろけるキスを、リョウジは仕掛けてきた。

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