コインランドリー

葉山みなみ

表紙

「 あの、すみません。

細かいお金、持ってません? 」



そう声をかけてきたのは、

28歳フリーターの爽やかな、リョウジ。


行きつけのコインランドリーで晩酌をする

27歳の売れない小説家の私は、

その場に不釣り合いな彼にお金を貸した。


そんなひょんなことから始まった

2日に一度のコインランドリーの関係。


・・・



「 確かに。ユウミの世界は不甲斐ないね。

じゃあさ。僕と恋人同士になってみる?

タイムリミットまでの期間限定。 」



良いじゃん。楽しそうじゃん。

これで恋愛小説が書けるかも!!


そんな淡い期待と安易な考えで、

私は、知らない世界に飛び込んだ。

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