第11話
さて本題その2。
前世で私は所謂ダメンズによく引っ掛かっていた。
お互いなかなか忙しくて会えない彼氏を驚かそうと家に突撃してみれば、知らない裸の女といたしている最中だったり、
クレジットカードを勝手に使われていたり、
ガソリン代を1円単位で割り勘してくる男だったり.....。
30歳を越えた辺りで私は男を作るのをやめ、BLの世界に走った。
BLは女を裏切らない。だって女がいない世界なんだから。イケメンたちが"くんずほずれつ"しているのが一番いい。BL最高。
だからこんな乙女ゲー的甘々なシチュエーションになってしまい私はどうしていいか分からないのだ。
溺愛系にはまるで免疫がないし。
「朱南、この後本当に皆藤に会うんですか?」
「うん、さっきゲームする約束しちゃったし。」
「....分かってはいると思いますけど絶対に部屋には行かないように。勿論朱南の部屋に入れるのも禁止です。」
「分かってるって。」
「もし何かされそうになれば必ずこの防犯ストラップについてる紐を引いて下さいよ?ALSOKが総動員で助けに向かいますから。」
「それも分かってるって。後ちゃんと寝る前にラインしろって言うんでしょ?」
「ええ、朱南の今日の最後は俺のものにしたいですから。」
うわ~~~
こういうこと実際言われると若干悪寒が走るんだな。暖かみのある庭園の風景で暖をとろう。
「....本当はあなたのことは誰にも見せず隠したいくらいなのに。」
「あははっ何それ!」
最初秋人は私のことなんてまるで見えていないかのように扱っていたのに.....。
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