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紅葉へへの応援コメント
はじめまして。プリキュアの合間にしっかり読ませていただきました。
彼の通っていた本屋がつぶれ、そこは今の彼女の行く美容院になっている。
まさにこの変化こそが、彼らのそれぞれの行く末を示しているように思えてなりません。彼のために必要だったものは、彼が東京に出てしまった後にその役目を終え、その地に残る彼女の生活の中のささやかな日々のおしゃれのための場所になる。
まさに、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」の別建てバージョンの物語。
もっともこちらの彼は、見間違うようなスーツ(歌の出た1975年当時はまだ「背広」という言葉が一般的だったはずだが)を着ているわけではないでしょうが。無論、都会ではやりの指輪なんてとんでもない。
あれはあの時代の高卒男女だからの物語と思われますが、こちらは現在の大学進学者と地元に残った少女の物語ですから、そのあたりは違い、ありましょう。
当時ほど地方と都会の差はないかもしれないが、それでもやはり、羽ばたいていこうとする者と地元に残っていく者の壁は、今も変わらないところがある。
だからこそ、このお話もあの歌同様、普遍性を獲得しています。
もう一つ加えさせていただくと、まあこれは十中八九結ばれないだろうというはsなしでしょうけど、ひょっとワンちゃん、何かの変化で彼女が・・・、という意外な結末に動き出してもおかしくない雰囲気がエンドのシーンから伝わってきました。そんな続編も、ひょっとひょっと、ありかもしれない。
いずれにせよこの作品の紅葉(もみじ)という名の女性には、木綿のハンカチーフは必要なさそうですね。仮に彼女が彼と都会に、あるいは海外にまで一緒になって出たとしても、赤いハイヒールを履くことなど、ないでしょう。
作者からの返信
創作意図への深いご理解をいただけて、とても嬉しいです!
木綿のハンカチーフはタイトルだけ知っていたのですが、歌詞を調べてみると、まさにその通りでした…。
今回は「ニューシネマパラダイス」からインスピレーションを受けて書いたのですが、主人公は都会で成功した後、故郷で別れた恋人に、一晩だけ会うシーンがあります。
そこで映画は終わってしまいますが、確かにその後どうなったかは、考えてもみませんでした…。
男性側から見れば愛と夢の葛藤に過ぎませんが、女性側から見ればそれらを両取りできるような新しい選択肢に辿り着けるのかもしれませんね。
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"ごめん、ぴったりの電車しかなかったんだ"
"いいよ、ぴったりなんだから"
あっ(絶命)
"残念だったね、ガリ勉くん。今は私の安らぎの場です"
すこ
"彼女が付けている小さなイヤリングが揺れ"
えもい
"ああ、いや、覚えてるよ。俺も今、そのときのことを思い出してたんだ"
うむ
"彼女の顔は、あのときと全く同じ面影だった"
うおおおおおおお!
"うちの子が大きくなったら、見せてあげたいな..."
ぬおおおおおおおおおおおお!
"私は彼女の瞳を真っ直ぐに見つめた"
!?!!!???????!
"鮮やかなもみじの葉が一枚、池の水面に落ちた"
ふあわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
物書きはみなこれを見習うべき!
作者からの返信
壮大な感想をくださり、こちらも感無量です!
絶命までしていただけたようで、作者も安心です(?)
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最後はじんわりきました。(夜間読んだら涙目になっていたかもです)
文章は読みやすく、あっという間だったにも拘わらず、一冊の小説を読んだような重厚感がありました。そして最後の彼女のセリフで息が止まりました。
シチュエーションは違いますが、自分も中学→高校時代と、それから海外で生活して帰国した時、そこでも似たような経験をしました。これはきっと全ての読者に思い当たる永遠のテーマすね・・・。
先にギャグ作品(コメディアラカルト)で爆笑した後だったので、このギャップに驚きました!
作者からの返信
ありがとうございます!
僕も今は夢だった仕事を手に入れて海外で暮らしているのですが、その過程では多くの幸せを切捨ててきた自負があります。過去を振り返ることはできても、来た道を引き返すことはできないし、すべきでもないのでしょう。
読まれるのがコメディ先行で良かったです…!
シリアス→コメディの順だと、雰囲気がぶち壊しになるところでした笑
紅葉へへの応援コメント
昔あったものが別のものになっちゃっている。
そして、ラストの
「うちの子が大きくなったら、見せてあげたいな...。」
切ないなぁ。
個人的に、秋は冬に向けてしんみりとする季節なので、その季節感とも相まって切なく、心に余韻が残るラストでした。
作者からの返信
お読みくださり、本当にありがとうございます!
これを書いたのは夏前でしたが、日本の秋を思い出してイメージしました。
短い期間ですが、鮮やかな光景とその終わりが目に見えて分かる、叙情的な季節ですよね。