『骨訴訟症』

やましん(テンパー)

『骨訴訟症』

『これは、フィクションです。』🙇




 昨年度の年間ネット簡易型訴訟数は、12億件だそうです。


 それでも、費用負担が増えたことがあって、一昨年度の半分以下になった、とか。


 もちろん、AI裁判官による、即決裁判ができたことが原因です。


 提訴は、スマホですぐできます。

 

 訴訟費用は最低一万ドリム。


 勝ったらその旨が公示され、費用の半額が返還され、残りは国が取ります。


 負けたら、取られるだけ。


 行政を訴える場合が一番多いのですが、あまりにあほらしい内容だと、費用だけとられる結果になり、政府が儲かるだけになることが分かり、さすがに、理不尽な提訴は、あまり、なくなったようでした。


 たとえば『第三大臣のお顔の表情が、鬱陶しい🦊』とかですね。


 それでも、この内容ならば、提訴はできますが(お顔が鬱陶しい、は、だめ。)、勝ち目はまずなく、国を資するだけになりかねません。鬱陶しいお顔をする大臣がふえかねないのです。


 また、公序良俗に反してはならないともされます。


 しかし、頭の良いかたはあるもので、あの手この手で利益を出そうとするので、今回の改正で、一定の歯止めをかけようとはしているようなわけです。


 それでも、政府は儲かっているらしいと、言われます。だから、止めない。



 ただし、正式提訴する前に、互いに話し合いをする、調停という、制度もあるわけですが、裁判した方が話が早いせいか、直ぐに提訴になるケースが多いような。そこで、現在、話し合いをすることを前提にするべく、国会での審議が始まっています。



 で、一例をあげますと、某やまーしんさん🐼は、次のように提訴されかけました。


 『やまーしんがネットに書くおはなしはつまらなく、読んで精神的苦痛を受けたうえ、自分の大切な時間を無駄にされた。ぽ。』

      

     🕊️


 やまーしんさんは次のように反論しました。


 『やまーしんは、収益はほとんどない。つまり、業として成り立ってはいない。また、老後の生き甲斐でもあり、だだ、つまらないことだけをもって、それを奪うことこそ罪ではないか。ちゃ。』


 AI裁判所は、まず簡易型調停に入り、話し合いで解決するように求めました。


 しかし、やまーしんさんは受け入れる旨を伝えましたが、原告は妥協しないと拒否しました。


 勝目があると、見たわけです。


 そうして


 『被告は、判決を避けたいならば、示談金を支払い、筆を止める約束をせよ。ぽ。🕊️』


 と、要求したのです。


 やまーしんさんは、訴えを退けるように求めました。


 AI裁判長は、次のような判決を言い渡したのです。


 『訴えは却下。ただし、やまーしんさんには、半年間、文章を書く勉強をするよう勧告する。理由。たしかに、やまーしんさんは、下手くそであると言えるが、この訴えを認めるならば、その影響はアマチュア作家だけではなく、かなり広くなる恐れがあり、それは、公平公正な社会のあり方に反する可能性が高いからでありますゆえ。🖥️』


 AI裁判長には、賛否両論が殺到し、一時システムダウンしりもしたのですが、制度は変わりません。



第三担当大臣さん

 『第一大臣さん、これでは、あまりにあほらしすぎるから、制度の改正を野党の意見をもっと取り入れてやってはいかが? こん。』


第一大臣さん

 『なにをおっしゃるうさぎさん。AIさんなくして、どするの。いまは亡き人類が残した、最高の遺産なんだからさ。う。第一、あの積み上がってる人類の骨では、直せないよ。』


 いっちゃぁ、ポイント おぶ ろー。なり。 🖥️💨!



    🐺  ✖️  🐇



         おわり





  🐼🐻🐰🐺🐯🐸🐹🐶ドスル?




       🙇








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『骨訴訟症』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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