第47話

【桔梗】

監禁されてもう何日経ったんだろう。

食事は3食しっかり与えてくれるから、飢えて死ぬ心配はなさそう。

それでもとにかくここを出て、早く警察に相談しないと。

「琉花。琉花、起きて。」

用意されたベッドで危機感のひとつも感じずに眠る琉花を叩き起す。

「ここを出よう。なんとしても。」

そう声をかけると、琉花はポケットの中からスマホを取り出した。ここに監禁される前に、スマホや通信機器はチェックされたはず。

「琉花、なんで。どうやって?」

「桔梗、気づいてないの?」

「え?」

「海琉さんは、私たち側の人間だよ。」

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