第7話
「杉山さん自身の言葉で意見が欲しいんです」
会社が大きくなくて秘書だけどプレゼンをやることになった時
予定にない質問に答えたときに言われた言葉。
貴方の背中ばかり追い続けていたら、
私は自分の言葉が、貴方に似た言葉になってしまいました。
自分らしさが分からなくなって悩む私を見かねて、ご飯に連れて行ってくれましたね。
雨宮さんにだから言える悩み、ばれていた悩みはたくさんありました。
「私は、雨宮さんになりたかった、んですかね、 」
震える声を抑えながら雨宮さんに言うと
やっとわかったかと言わんばかりの笑顔で
「俺になろうなんて早いんだよ!笑」
そういって私の髪をぐちゃぐちゃになるまで撫でてくれましたね。
私は雨宮さんじゃない。
雨宮さんにはなれない。
当たり前のことに気付けて私は救われました。
私の言葉を求めてくれている。
そう思えるようになって初めて私のやりたい企画をプレゼンできるようになったと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます