第2話

「好きです。」


今日もまた、あなたの隣で聞こえないようにつぶやく。

聞こえてほしいと、少しだけ思いながら。


「ん?なんか言った?」

「いえ、何も?」


嘘です。毎回言ってます。

それでも大好きなあなたを独り占めしたくて、まだこの場所を取られたくなくて。

知ってほしいのに、気づいてほしくない。

そんな私は臆病で、意気地なしだ。


あなたに会ったのは本当に偶然で。

覚えていることはこの世界にあなた以上にかっこいい人は見当たらないってこと。


永遠の目標である、大好きな貴方の横顔を独り占めしたくて。

この思いは我慢できているんです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る