8
「優秀な生徒が来る」
転校生で、それもいきなり特進クラスに入る子はとても珍しい。
好美はどんな子が来るのか、少しだけ気にしていた。
奨学金を受けているのは、このクラスでも好美だけ。
つまり、同じくらいの実力の生徒がこのクラスに来る事を予告していた。
もしかしたら自分の立場を脅かす存在が来るかもしれない。
そんな思いが好美の脳裏によぎっていた。
来週には転校してくると言う事は、期末テストで結果が出る。
好美は静かに、気を引き締めていた。
今までは圧倒的な差をつけての1位。
もしかしたらそれが揺らいでしまうかもしれない。
好美に、緊張が走っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます