急転・暗雲ー朔sideー

第43話



「ーーーーーはい?」



滅多に掛かってこない父さんからの珍しい電話に、俺は眉をひそめるしかない。








それに、何故だ胸がざわめき、不吉な予感がしたけれど、神無に促されて出た。




「………………朔。」


「ん、どうしたの?」


「直ぐに、日笠総合病院に来なさい。」


「………。」




簡潔な父さんの言葉に、俺の思考が固まり、その意味を理解する事が出来ず。




「………………え…?」




父さんに対して、そんなすっとぼけた声が、無意識に俺の口から零れ落ちていった。

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