第11話



「………、」






とぼとぼと、歩いた先。






見えてきた、我が家。







重くなった自分の足を、どうにか引きずって、玄関のドアを押し開けた。










ーーーー待ち受ける、悪夢も知らず。




「お帰りなさい、茉莉ちゃん?」




悪魔は、私に、にたりと微笑む。




「っっ、」




ドアを開ければ、お母さんが立っていて。








私は、ぞわりと身体を粟立たせる。









な、んで、お母さんが。







ま、ってたの?






………………私を。

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