第8話

「…っち。なんで出ないのよ!!」


私はそう言って、目の前の灰皿を蹴飛ばした。


何時も、ワンコールで出ろって言ってるのに。


私がこんなにも心配して、


愛しているのに。


なんで分からないの? 


どうして電話にでないのよ。


"プルルルル…"


5コールめ。


私は携帯をぶん投げた。


カシャーン!!と音がして、画面が割れた。

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