第23話

「…消えたい。」


そんな独り言は、


暗闇が静かに消していった。


なにもない。


守る物も、希望も。


暗闇の中で独り。


窓の外に目を向けたけれど、


月は雲が邪魔をして見えなかった。


仕方なく目を閉じて、


明日のことを考えて眠った。

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