「…そういえば、颯とはいつから…その、兄妹なの？」

「中学2年生の終わりくらいからだよ」

「中2の…？」

結構最近なんだなとか、他に思うことはあったはずなのに。

真っ先に脳内を占めたのはあの日の颯の顔で。

一瞬戸惑った俺を琴乃は見逃さなかった。

「そう。ちょうど、颯と壮太が今みたいになった原因の“あのこと”があった頃」

「っ…」

「全部知ってるよ。あの日、2人の間に何があったのか」

初めて、琴乃の目が怖いと思った。

“許さない”

そう言われている気がして。

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