第2話
「ていうかさー、2人はどーゆう関係なのー?」
「あれ、琴乃、自己紹介しなかったの?」
「最初に会ったときにしたよ。言われた通りちゃんとフルネームで」
歩稀と悠が意味が分からないといった様子で首を傾げる。
魁はもう分かってるみたい。
「俺、五十嵐颯。こっちは五十嵐琴乃」
「えー!?てことは、兄妹なのーっ?」
部屋のすみっこでずっと項垂れている壮太がピクッと反応した。
颯は頷かず、ただ口角を上げただけだった。
「は?マジかよ。でもお前ら顔似てねぇし、歳も同じだろ?」
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