第28話
* * *
チリンチリンッ
お店のドアを開けて中に入れば見慣れた4人。
あ、達馬さん入れると5人か。
「こんにちは」
「あれ、なんか琴乃今日来んの早いな」
私の挨拶に一番に返してくれるのはやっぱり焦げ茶の爽やかくん。
「それはこっちのセリフだよ」
いつもこの時間はまだ来てないじゃん。
「ああ、俺ら今日学校早めに切り上げたんだよ」
それただのサボりだからね。
「そうなんだ。達馬さん、ミルクティー」
「…琴乃、俺はミルクティーじゃねぇんだよ」
「え、分かってるけど」
「…お前ちょっとあの生意気野郎に似てきたな」
えっ。達馬さんの言う生意気野郎って赤メッシュのことだよね。
「やめてよ。あんなのと一緒にしないで」
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