第19話

「…お前変わってるって言われねぇ?」



む…。失礼な。



「ていうか、私の学校自体9割くらい不良なのに、怖いとか言ってたら学校行けないでしょ」



私が少し前から通っている学校は、言わずと知れている不良校。



「…可愛げねぇな」



ちょっと。ほんっとに失礼だな。


さっきから失礼な発言を連発する達馬さんに言葉を返そうと口を開いたちょうどその時。



チリンチリンッ



この店に来て初めて聞く来客を知らせるその音に、ゆっくりと視線を向ける。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る