第2話

* * *



ザァァァーーー…



寒い…。


体が冷えていくのがはっきり分かる。



「……降るなんて聞いてないんですけど」



家を出る時真っ青だった空は、今は灰色にくすんで大粒の雨を降らせている。


当然傘なんて持っているはずもなく、頭から水をかぶったようにびっしょり濡れてしまった。


現在カフェみたいなお店の前で雨宿り中なのだが…


服重たいし寒いし冷たいし寒いし、もう最悪…。


こんなことになるなら外になんて出なければ良かった。



「はあ…」



チリンチリンッ



「うおっ!」

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