第4話 あー坊と趣味

 我々、あー坊とパパの趣味は似ている。というよりも似てきたのだろう。もともと気質が一緒だということもあって、あー坊が好きなものは大体パパも好きで、その逆もあったりしたり…。


ドラマを見ること、映画を見ること、パパはおやつを作ること、あー坊はそれを食べること!うーん素敵なバランス。


そんな二人が共通して大好きなこと。


そう、カラオケである。


パパが休暇に入るとそのイベントは必ず行われるくらい二人にとって欠かせない共通の趣味だ。


もちろんフリータイムで朝から予約して、何なら前日の夜からその日のためにお弁当の準備をするのだ。持ち込みオッケーさ!


お弁当と言っても、おにぎりとサラダだけなんだけど。

あー坊はこれが大好きでいっぱい食べてくれる。


おにぎり用に出汁と塩をいれてお米を炊いてそれをニギニギ。


あー坊は塩おにぎりが一番好きだけど、パパのきまぐれおかずにぎりも美味しいと褒めてくれる。


普段はそんなに食べないあー坊もその日ばかりは年に一度の村の祭りじゃ!と言わんばかりにたくさん食べてくれる。


パパはそんなあー坊を見ているととてもうれしくなるのさ。


五合...うん?そうそう...お米ね。お米の量。おにぎりのね。


そう五合。


めっちゃ食うんよ!!


ってちょっと大袈裟に言いすぎたね。


専門行ってるチビ達のお昼も入れてる。


でも、ちょっと大きめのおにぎり一人四つくらいを。

ワンパクになったあー坊は食べてくれる。


しかも、スイーツも所望されるので学校終わって合流したチビ達の分もパパがひとっ走り。


そんなカラオケの日。


あー坊とパパはチビ達を残して夕飯のお買い物して帰るのさ。


たくさん歌って、食べて。今日のカラオケの日もかわいいあー坊をいっぱい見れて幸せだったな~って歩くのさ。


ちなみにパパはそれなりに音痴さ。AI採点が同情点をくれるくらいに音痴さ!


パンダ1号がよー。みんな我慢してるなか堪えきれずに吹き出しやがって!つられてみんな笑ってさ。


パパ恥ずかしかった...あーかぁいそ!パパかぁいそ!!


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