さよーならアルター<予告紹介ver>

さよーならアルター

時は創世83013年

この世界が出来てからそれだけ月日が経っているらしい

随分と古い古い文献を魔法協会が解析したというニュースが僕の村にも入ってきた

廃れ果てている書物の解析をするなんて

魔法使いもよっぽど忙しくは無いようだな

まぁ良いそれは置いておこう

本題はその内容　この世界の遥昔の文献だ

魔女たちの調査によって分かった事は大まかに2つ

一つは

この世界に初めて生まれた存在は人族であった事

あともう一つ

この世界は長い長い過去の中で一度　時空干渉を受けており世界の形が大きく変わっていた事

これには正直驚いた　魔女もよく調べたものだ

アムネシア族の魔女は聞くところかなり出来る奴らのようだ

時空干渉を受ける前の世界についてだが

どうやら　地球　という世界だったらしい

人族がいたって事は分かってるらしいんだけど

過去は遡れないから結局真相ってのは分からないんだろう。

魔女は過去の情報を元に、過去を見る事は出来るが　腕の立つ魔女でも古すぎる過去は見られない。

ただ魔女の見解ってやつによれば

この世界にはまだ地球の本質が残っている場所があるかもしれないらしい

大きく世界は変わっているから残ってないかも知れない

と思うけどね僕は。

もし本質である土地が残っていたとして　その本質を辿っていけば前世界　言うところ進化前の世界の姿や謎が解明されていくかも知れない。

それが魔女側の意見。

アムネシア族の魔女も　アーケイン族の学者も

この真相には辿り着かないだろう。

何故なら奴らは自分の足を動かそうとしないからだ。

ちょうど良かった　これから少し長い旅に出ようと思っていたけど　ついでに面白い事が出来そうだ。

昔村の爺ちゃんが言ってたな

お前はこの世界の3.8%も理解出来ていないと

旅に出たら　まぁ92%ぐらいは理解出来ると

良い加減だが良い爺ちゃんだ

さよーならアルター　僕は少し旅に出るよ