眠り姫の立華。
霜花 桔梗
第1話 序章
朝起きるといつも思う。
ここは何処で私は誰であるかだ。そう、私は自分の存在が分からない。
探しているのは私の過去の記憶。
悩んでいるのは過去の無い未来。
きっと、思春期の誰もが思う事とかもしれない。しかし、私はコールドスリープして過去の記憶が無いのである。
カプセルの中で時を過ごし、スリーピングビューティーとしてこの時代で生きる事にになった。
そう、コールドスリープした眠り姫である。
町の遺跡調査の時に郷土資料館の館長さんに偶然カプセルに入った私は発見された。私は町の郷土資料館の館長さんに名前と住む場所を貰った。
貰った名前は『立華』である。
館長さんは独身であり、一軒家に独りで住んでいたので一緒に住むことになった。館長さんの名前は『岩国幾戸』、幾戸さんと呼んでいる。
幾戸さんは大学を出て直ぐに郷土資料館の館長になったので、年はまだ二十代中盤である。
私は町の七瀬川高校に通う事になった。転がりこんだ私の事を幾戸さんはどう思っているのだろう?
そう、眠り姫である私は幾戸さんに恋に落ちた。
眠り姫の王子様の様にならないかなと思うこの頃である。
眠り姫の立華。 霜花 桔梗 @myosotis2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。眠り姫の立華。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます