陥ってしまった、その時には。

陥ってしまった、その時には。

スランプっていう言葉。

君自身、たまに使ってることがあるけれど、ちゃんとした意味って知ってる？

うん、うん、実力が発揮できずに一時的に落ち込んでいる状態。

当たり。付け加えるとしたら、こんな感じ。

努力しているにもかかわらず、思うような結果が出ないために

スランプだと感じてしまって負の連鎖が続いてしまう状態のこと。

でもね、それって、心理的なもので、

自分の思い込みから生まれることが多いと言われているんだ。

自信の低下とか、自分の能力に対して非現実的な期待を抱くことによる

不安やストレスとか、燃え尽き症候群とかね。

今の君に当てはまるものってあるかなぁ。

自信がもてなくなってきた気がする？

そうかそうか、なるほど。

あとは、疲れがたまりすぎて、やる気が低下していないかな？

絶対に結果を出さなくてはいけない、良いものを作らなくてはいけないなどの

大きなプレッシャーを感じて、精神的に追い詰められているのかもしれない。

無理に頑張って続けることはないとは思うけど、

一つ忘れてはいけないことがあるよ。

君が何かを発信すると、その向こうには涙から勇気や笑顔が

生まれることがあるということ。

君に助けられている人がいるんだよ。

君が涙の時に頑張る必要はないと思う。涙が伝染しちゃうから。

やりたいとき、伝えたいことがあるときに、自分のペースで

やったらいいんじゃないかな。

今は、スランプなんだもんね。

今、自分はスランプだと受け入れることも、とっても大切だよ。

そうそう、スランプってさ、コンクリートの軟らかさを表す用語としても

使われているの知ってた？

初めて聞いた？　じゃあ、簡単に説明するよ。

コンクリートの流動性や施工性を評価するためのスランプ試験によって

決定されるんだ。

スランプ試験は、高さ30cmの円錐台のコーンにコンクリートを詰めて、

コーンを鉛直に引き抜いた時にどれだけ高さが下がるかという変形量を測定する

試験なの。

スランプ値が大きいほどコンクリートは軟らかく、流動性が高いことを

意味するんだ。

というわけで、スランプ状態だからといって、焦るのではなくて、頭をやわらかく、流動性があってもいいんじゃないのかな。

またやってみたいという気持ちが芽生えるまで、ちょっと、このことから

離れて暮らしてみよう。心身共にリフレッシュしよう。

一見関係ないことでも、気分転換で取り組んでみたことが、やりたかったことのヒントになる可能性もあるしね。

一皮むけた君から、どんなことが語られるのか、

どんなことを書き記していくのかを、楽しみにしているよ。