第3話 少女と特能

sideうさ耳の少女


ああ、、お腹すいた。手がとてつもなく痛い。

なんで、、アイゼルは誰でも受け入れてくれる他種族の町

ではないの?

塀をくぐってきたのは私も悪かったけど、、

罰で手を切るっていうことはないでしょう。



人も居ない。



地獄―




人だ。殺されるのか、奴隷落ちなのか。

いや、違う。あれは、、天使?黒い。

堕天使という種だろうか。

目の前だ。

こちらには気づいていない。

声を絞り出す。

「うう、、」

まだ気づいてない?

「たすけ、、」

言葉が切れる。

でも、こちらに気づいた。

近寄ってくる。

無言だ。考え事をしている?

なにかの特能を掛けられる。

瞬間に、喉の乾きは潤い、手の痛みが和らいだ。

睡魔に襲われる。

寝てしまった。




sideフェル

よし。順調にモンスターを狩れている。

そろそろ、エクストラキュアも獲得できるかな、、

戻ろう。起きたかな?



寝てた。痛みはだいぶ引いているようだ。


う〜ん、起こそうかな、、?


「お、、おーい、、?」



すぴょすぴょ



「あ、あ、、あの〜〜〜、、?」



「うぐ、、」


起こしてしまった。




「手の様子はどう?いま復活させてみるからね。」


「エクストラキュア」



あっ治ってる。しれっと。


「あ!!治ってる、、なおってるようぅ」


泣いてしまった、、っ



数分して、



「ありがとうございます。」

律儀だ。

「いいんだ。」

まあ、泣くほど嬉しかったんだろう。

「あの、」


「うん?」


「私も旅に連れて行ってはくれないでしょうか。」


旅?!

そんな事しようとも思っていなかったのだが。

でも、旅かぁ、、


「目標を決めよう。」


「、、?わかりました。」


少し戸惑ったらしく、首を傾げた少女は可愛らしかった。




ふと、

「きみ、名前は?!」

名前を聞き忘れてしまっていた。

「、、?なまえ??なんでしょう?」

名前の意味すらしらないのか。

「まあ、いい。意味はそのうち分かる。」

ただ、名前がないと不便だ。

ただ、僕にはネーミングセンスというものがない

もちろん作者もだ。


うさぎ、ピンク、白、ああ、もう、だめだ。

うさぎの種類?

ロップイヤー?

ロップ?

「ロップというのはどうだ?」


「なんでも良いです。承知しました。」


「君は今日からロップだ。」





次回:目標









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