「わぁー!カワイー!」


 友人の宅にお邪魔した私は、彼女の飼っている猫を見るなり黄色い声を上げた。


「でしょー?この子、目に入れても痛くないんだから」


 そう言って友人は猫を抱え上げると、頬擦りをする。


「いやー。それは流石に言い過ぎでしょ」

「ホントホント。アタシ実際に入れたもん」

「……は?」


 固まる私の表情を見て、友人は笑いだした。


「……プッ、アハハ。嘘だよ、嘘」

「だ、だよね~」

「目に入れたらフツーに痛かったし」

「……は?」

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