rubeus   ルベウス

NANKICheese

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【北風のくれたテーブルかけの少年が大人になり、やがて父親となり、時は経ちおじいちゃんとなった少年の孫のその後のストーリー】




家族から何里か離れた町へ用を頼まれた青年。

祖父からもらった古びたマントを身にまとい旅支度を終え、いざ出発。


快晴だが風が少し強くなり始めていた。出発の際、母親から近道をしてはならないよ

と注意されていたが、早く済ませてしまいたいという早まる気持ちから青年は近道をする事にした。


しばらく歩くと急な突風に合い、マントが飛ばされてしまう。

飛ばされたマントは山の方へと舞い上がり、青年は追いかけた。マントがハラリと落ちたその場所に大きな岩があり、見すぼらしい格好をした見かけぬおじいさんがそこに腰かけていた。


マントを拾い上げたその時、青年に声をかけてきた。

「青年や、そのマントとこれを交換してくれないか?」

驚いた青年の目に映る新しい物とは言えないテーブルかけと古い杖。

青年はマントは祖父から受け継いだ物だと説明する。


その老人はすかさず言う。

「このテーブルかけは特別だ、きっと役にたつ。そしてこの杖は持ち主の言う事だけを聞く他にはない立派な杖だ」


怪訝な顔をした青年だが、これも何かの縁かと考え直し言われるままに物々交換をした。








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