[第三十六話][小鳥遊 乃々と言う人間とは一体どんな人物なのか?(前半)]
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[第三十六話][小鳥遊 乃々と言う人間とは一体どんな人物なのか?(前半)]
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<2024年4月6日>→1時11分→/場所 小鳥遊 乃々と言う人間の過去/
|ここは!何故ここにいる!|
そこはある壮大な神社の中であった。
「今ここに遥か昔から定められていた運命の子は誕生した
だがこの我々には関係無い・ただ進み続けるだけに過ぎない
全てを決めるのは運命の子である・運命の子が星の命運を決める」
そこにはそう話す乃々の父が当主がいた。
|ここは過去?いや違うこれはこの私の持っている過去の記憶の再現!|
「そして今ここに遥か昔から決まっていた名を
運命の子に与える・この子の名は「小鳥遊 乃々」である」
◇◇◇
|もう一年も過去を恐らくは守によって見せられている
あいつは一体何が本当にしたいんだ、向き合うとはどう言ったことなんだ?|
そこは赤ん坊の自分がベビーシッターによってあやされていた
そして暫く時間が経つとこの部屋に一人の人間が訪れて言った。
「失礼するぞ」
「当主様、何のご用でしょうか?」
「今から儀式を行う」
「今からですか?」
「ああ本来であれば夜に行った方がいいが
今回は事態が事態だから今から行うから乃々を祭壇に」
「分かりました」
そして乃々は連れて行かられて豪勢な祭壇に置かれた
そして周りにいる数千万人を超える人間は祈りを捧げた
そして乃々の父が当主が塔に登りその頂で当主は言った。
「全てを救った名もなき神よ・全てを終わらせる終焉よ
ここに静寂を与えたまえ・ここに混沌を与えたまえ
始まりに全ての破壊を与えたまえ・終わりに全ての創造を与えたまえ
全てに究極の闇を与えたまえ・全てに究極の光を与えたまえ
ここに絶対の空間を与えたまえ・ここに絶対の時間を与えたまえ
変わる運命を胸に与えたまえ・変わらぬ偶然を世界に与えたまえ
全てにうわべを与えたまえ・全てに心を与えたまえ
輪廻の中で足掻くものに祝福を与えたまえ・我らに絶望を与えたまえ
万物を与えたまえ・未来を与えたまえ
過去を与えたまえ・現在を与えたまえ
全てを救った名もなき神よ・全てを終わらせる終焉よ
全ては名もなき神によって全てを終わらせる終焉によって成り立つ
そう言った風なことを当主は言い続けたすると当主の妻が上から現れて。
「………………………………………………………………………」
「………………………………………………………………………」
そして当主は己が妻の首を刎ねた。
◇◇◇
|更に二年の月日が流れてこの私は
歩ける様になって武術の修行を始めていた|
「これをこうしてこうするのだ!」
「はい父上!」
「違う!これをこうしてこうするのだ!」
「はい父上!!」
そう言った様に二人は武術の修行をしていた。
「よし一旦休憩とするか!」
「はい!」
そうして二人が会話をしていると昔の乃々は当主にこんなことを言った。
「父上に聞きたいことがあります!」
「何だ?」
「何故武術をこの私は習っているのでしょうか!」
「それは前にも言った通り遥か昔から我が一族に課された使命
それを全うするためには一族の誰よりも強くなる必要があるからで
「じゃあ何でそんな使命を成さなければならないの?」
「遥か昔に名もなき神は終焉から全てを救った
それによって全てを完全に取り戻せたが全ては終わる
それが定めであったのに無理矢理に名もなき神は全てを救った
故に全てを保つ何かが必要であった
だからそれに名もなき神はなったが
それを続けるには生贄が必要であった
「そんな話も知っているよ!」
「それじゃあ何が疑問なんだ?」
「それはわかんない!」
「わからないか?」
「わからないけれど何かがおかしいんだ、言葉にはできたいけれど」
「お前のそれはただの勘違いだ」
そう当主は断言してまた武術の修行を再開した。
◇◇◇
なかむら しずく
「この私のベビーシッターである「中村 雫」に聞きたいことがあります」
「何でしょうか?」
「死とは生とは何なんのでしょうか?」
「それは難しいことを聞きますね?
まあこの私の持論でいいのであれば
少しは語れますけれど聞きますか?」
「ぜひお願いします」
「…………死とはある日突然に降りかかる理不尽などでは無い
何故ならば生きると言うことは望んで死に向かうこと
死ぬことのない存在を生きているとは言わないのだから
死は生きとし生けるものに平等に降りかかるそれは摂理である
それを人は絶望に思うだろう無常に思うだろうだがそれは違う
死があることで死と向き合うことで生と向き合うことができる
それが本当の幸せ何だとそれこそが本当の幸せにつながるのだと
この私は思っています」
「?」
「まあ分からないですよね
まあこのことを理解している人は大人でも
本当に少数ですから仕方ないでしょうけれど」
◇◇◇
|更に時が流れてこの時の私は7歳になり
前までは武術の修行だけを毎日していたが
あらゆる分野の勉強をする様になっていた|
「父上」
「何だ乃々?」
「何故この私には父上以外の家族といったものが存在しないのでしょうか?」
「それは皆儀式によって死んだからだ、お前も知っていることであろう?」
「儀式によって死んだ?私も知っていること?」
「乃々?お前まさか………お前の世話をしていた
ベビーシッターの名前をお前は覚えているか?」
「この私の世話をしていたベビーシッター?誰ですかそれは?」
「そうかお前は……………………………………………………………」
「何なんでしょうか父上?」
「いや本当に何でも無いさ忘れてくれ」
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