第六回
ゲームにログインすると、システムからの手紙が届いていた。昨日奪われたお金の補償があり、さらに修正がされていて、馬車に乗ると街の中心の広場に到着するようになったらしい。聞くところによると、街の中では馬車が禁止されているため、人力のかごが用意され、広場まで運んでくれるんだとか。同様に、馬車に乗りたい場合も、城門まで歩く必要はなく、広場でかご屋と話すだけで済むらしい。
これは僕にとってとても便利だ!他の属性の内功心法を学ばなきゃいけないから、馬車で行くのが一番早い。今お金も戻ってきたし、使わない理由はない。さあ、行こう!
僕は最初から
馬車に乗り、すぐに
山谷の入口で降りると、すぐに
「申し訳ありませんが、外部の者は入れません…あ、
説明通り、通してもらえた。しかし、女性弟子は嫌そうな顔をしてこう言った。
「同じ魔門だから通すけど、活動は指定された範囲内にしてくださいね。臭い男がうろつかないで。」
「でも先輩、この人、女の子ですよ?」もう一人の門番がそう言った。
え?
「えええっ!」
僕と最初の弟子は同じ反応をして、驚いて彼女を見つめた。いや、僕の方がもっとびっくりしていた。
「でも…この人、男の服着てますよ?」
「でも、男性特有の匂いがしないわね。」
「試してみる?」弟子が僕をある場所に連れて行った。
「警報が鳴らない…」
「やっぱり女の子ね!」
なんでこうなるの?
「でも、女の子なら最初から言えばいいのに!」
「だって、先輩が最初から怖すぎて、ビビっちゃったんじゃないですか?」
「それ、私のせい? まあいいわ。お詫びにこれをあげるわ。」
そう言って、僕は装備【百花谷入門弟子服】をもらった。
「着てみなさい。門派内で動きやすくなるわよ。」
彼女は有無を言わせぬ態度で僕を睨んでいた。着替えないとここを出られそうにない。幸い、女装といってもズボンだし、上着も男装とそんなに違わない。ただ、ウエストが絞られていて、上着の外套のせいで体のラインが強調される……僕は男なんだから、体のラインなんて気にしなくていいのに――!はあ、早く習得してさっさとここを出よう。
「武功はいらないの?
僕は首を横に振った。システムってすごい、首を振るだけでちゃんと答えたことになるんだ。
「針を使うの?うちにも針の武功があるわよ。」
「本当ですか?」
「ええ、針を投げない武功よ。刺繍針を無駄にしないで済むわ。」
「無駄を減らせるんですか?」
「そうよそうよ。刺繍針はそんなに高くないけど、塵も積もれば山となるって言うでしょ?しかも、たった霊感ポイント1で習得できるのよ。お得でしょ?」
「お得……?」
「でしょ!ありがとう!」
あれ?なんだか売り込まれた気がする……
針で直接攻撃するなんて難しい?いや、そうでもない。武侠世界には拳や掌で攻撃する門派もたくさんある。針を使うのと拳や掌を使うのはそんなに大きな違いはない。
そんな誘惑に負けて、僕は
営業って本当に恐ろしい。
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