第39話
◇
ここに来てからというもの、私の生活は一転した。
身の回りの事は全て使用人がするから、特にこれといってすることがないのだ。
何かに追われるようにして生きてきた頃とは打って変わり、今の私は暇を持て余していることが多い。
無論、精神的ストレスや肉体的ストレスは相も変わらず、というより悪化しているようにすら思える。
だが、それも時雨がいる時限定だ。
時雨は若頭ということもあり、家にいないことが殆どだ。
それでも、どんなに遅い時間になろうと必ず帰ってくるものだから、一日中平穏な時間を送ることは叶わない。
‥‥本当、時雨さえいなければ平和なのに。
まあ、時雨がいなければ私がここにいる理由がなくなるから嘆いたところで仕方がないけど。
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