第3話
スマホの着信音が鳴り響いたせいで、向こうの世界にいた私は現実の世界へ引きずり戻された。
懐かしい夢を見た。あの頃はこんな残酷な未来がくるなんて思いもしなかった。
健の選んだマンションを購入していたら未来は変わっていたのだろうか。後悔してももう遅い。後悔したところで現実は何も変わらない。
失ったモノは、もう二度と戻ってはこないのだから―――――――
「イッチー、起きた?」
「先輩………」
「午後五時だよ。全然起きてこないから焦ったわ。電話鳴りっぱなしだった。」
「ここ何処ですか…?私、何も覚えてないんです…。先輩と歩道橋で会ったとこまでは覚えてるんだけど……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます