第7話
12月19日 午後2時
「……お世話になりました」
「戻ってくるなよ」
「……はい」
刑務官に頭を下げ、5年間過ごした刑務所をあとにする。
そして、その足で、西條に美緒の現在の住所を訊く為、公衆電話がある場所まで歩き始めた。
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