第11話

_8年前_

 梨々花からスカウトで、黒蝶のから晴海の副編集長に就任したばっかりの堂城。

 そんな堂城に、同じく雫丘出版の編集長になったばっかりの梨々花が、

『堂城君。これだけは約束して。立場は変わっても、私はいつも、堂城君の味方だから。だから、もし、今後、何か困ったことや、苦しく事があったら、独りで悩まないで、私に相談して。絶対、堂城君を独りにしないから』

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