花言葉は、それは悪魔の囁き
第18話
「ななななぎさ!
自分の横を通りぬけていった渚の呼び、腕を掴もうとした瞬間…
_ヴうううヴヴうう_
突然、大きな音が鳴り響き、音が聴こえなくなったと思ったら…今度は、話し声が聞こえてきた。
『渚ちゃん! 大変よ! 私達いま、文彦和也の謝罪会見の取材にきてるんだけど…」
『堂城先輩! 内容を言わないとダメですよ』
『あぁ、私ったらつい。渚ちゃん。彼の事知ってる? ほらいま世間を騒がしてるデザイナーの文彦和也。彼、今回の不倫報道の責任を取ってデザイナーを引退するって突然言い出したの? ねぇ? まさかと思うけどこの件に渚ちゃん関係してないわよね? 渚ちゃん。この手の事によく首を突っ込んでるし』
『…先輩! さっきから言ってるじゃあないですか! あの心優しい渚さんが、こんな不倫男とつながってる訳ないじゃあないですか!』
「…あの?」
『!?』
突然会話に入り込んだ昴の声に、言い争いをしていた二人は言葉を失う。
それは、昴だって同じ。
渚が自分用の着替えが入っていると言って渡してきた、黒いリュックの中から突然大きな音がしたと思ったら、急に男女? いや、もしかしたら口調的にオネエかも知らない二人組の話し声が聞こえてきた。
☆
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