ありがとう

第20話

to  七橋來未

 件名 謝罪と本音


 來未、こんな事、今更、君に言っても許しては貰えないだろうが

 本当は、他に好きな女性なんかいないし、それどころか來未、きみ以外に愛している女性なんかいない。

 けど、昨日、俺は常日頃の仕事のストレスをあろう事か、來未、きみに向けてしまった。

 それも一番やってはいけない方法で。

 あの時の俺は、狂っていた。

 でも、これも自分の行動を正当化する為の言い訳にしかなれないよねぇ?

 來未。君が居なくなったはじめてわかった。

 僕には君が必要なんだと。

 だから、君がもしこんな僕の事を許してくれるなら家に戻ってきて欲しい。

 但し、これも自分の一方的な要望であって強制はしない、そこは安心してください。

 それに來未、君には僕よりもずっとお似合いの人がいるだろ?

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