第112話



「お袋と呼び分けて、俺の女の莉茉は若姐さんだな。」




色んな決まりのある、暁の世界。






私の知らない事も。



理解の出来ない闇もあるかもしれないけれど。





私が知るべき事は、暁の為にもしっかりと覚えていきたいって思う。




「なるほど。」




納得したと、私は暁に頷いて見せた。








それからは、銀次さんから若姐さんと呼ばれても、あまり動揺する事もなく。




それを、当たり前なんだと受け入れている。

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