第68話



そんな不安が私の頭を支配する。




「っ、」




………怖い。




実の両親にさえ、嫌われた私だ。





ここにいる、暁の“家族達”に受け入れてもらえるのだろうか…?







考えるだけで怖くて。



身体がすくむ。






拒否られ、捨てられる恐怖。




暁が側にいてくれても、私に染み付いた癖はなくならないみたいだ。





でも、


ーーーーそんな私を救い上げてくれるのは、やっぱり貴方だね。




「莉茉。」




怯える私の腰に暁の腕が回り、自分へと引き寄せた。

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