第61話




「……お袋、朔は?」



「朔?あの子なら、もう大広間の方にいるわよ?」




暁の問いに、お母さんが答える。








…………大広間って。




何だか、聞いただけで緊張するんだけど…。




「そうか。」




頷いた暁の視線が私の方へと向けられる。





それだけで、凄く安心感に包まれる気がした。




「莉茉。」



「うん?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る