紹介・実弟

第56話



「莉茉ちゃん!!」




暁の部屋に案内して直ぐ、




その部屋のドアが誰かによっと開かれる。







…………大きな音をたてて。





あまりにも大きな音に、暁の部屋を眺めていた私の肩がびくりと跳ね上がる。




「っ、お母さん……。」




振り返れば、顔を輝かしたお母さんの姿。




びくりした。




ばくばくと心音がまだ高鳴っている。

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