第47話




「ん、ありがとう。」




ゆっくりと、俺が差し出した手に、お礼の言葉と共に莉茉の細い指先が添えられる。





その、小さな手を握り締めて、自分の方へと引き寄せた華奢な身体。





素直に俺に身を委ねる莉茉肩を抱く。






そして、


そのまま玄関の方へと視線を向ければ、




「「……。」」




唖然とした組員達の姿があった。

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