紹介・実家ー暁sideー

第46話



「莉茉。」




先に車から降りた俺は、中にいる莉茉へと手を差し伸べる。






それは、いつもの事。




今までの俺だったら、絶対に有り得なかっただろう行動だけど、莉茉だけは別。



「………ふ、溺れてるな。」




漏れるのは、自嘲の笑み。





少しでも触れていないと、


その姿が見えないと不安になるぐらい、俺は莉茉という存在に溺れきっているのだろう。

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