第4話



「…………なぁ、莉茉。」



「うん?」



「何で参考書が欲しいんだよ?」




もっと別の物を欲しがってくれれば良いのに……




「ん、もう少しで学校に通う事になるでしょう?」



「……あぁ。」




9月の新学期から莉茉は新しい学校に通い出す。




幾ら朔が側にいるとは言え、俺の中の不安は無くならない。

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