第40話

黒鳥から迎えが来るからその場から動かないで欲しいと一方的に電話を切られて十分後

 迎えを待っていると一台の黒いワゴン車が止まり、中から二人組の男性が降りてきた。

「初めまして。一夜零くんだね?」

「……」

 俺は、二人の恰好を見て、咄嗟にその場から逃げ出した。

 ワゴン車から降りてきた二人組の男性の恰好は、ダークブラックのスーツに白いシャツと赤いネックタイを合わせ、足元も、スーツに色を合わせたのかダークブラックの靴を履いている。

 そして、一人は片目が長い黒髪で隠れていて探偵じゃなくて殺人鬼に見えた。

もう一人の方もどう見ても探偵には見えない。

 二人とも自分よりも十歳以上年上に見え、身長も百七十センチは超えていた。

 零の身長は、百六十センチ。

 だから、目の前に現れた二人組は恐怖。

 それ以上にここで捕まった確実に殺される。

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