第15話

『ちょっと投げるなよ! って解けた?』

『うん。あれ? 朧、お前まだ解けてないのか?」

 と逆に聞き返した。

『……」

 数秒間の無言。

『太陽と方位磁石』

『零!」

 零の二つの単語に思わず、相棒の名前を叫ぶ。

 すると、朧のインカムに

『あとは自分で考えろ。行くぞ』

 照れる相棒の声が響き渡った。

『うん!』

 微笑みながら、相棒の右手を優しく握り返す。

 ☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る