第28話

「重いって?

あ、なんか根掘り葉掘り聞いてすみません。

話したくなかったら話さなくていいので。」


隆太先輩は蓋付きのゴミ箱に脱脂綿を捨ててクスッと笑い、


「大丈夫だよ。

重いってね、例えば、1度電話に出なかったら、5分置きに電話してきたり、それでも出なかったらうちまで来てみたり。

あとは、束縛がすごい。

俺が他の女の子と喋っただけで……あっ!」


突然の大きな声に、ビクッとなる。


「あー……陽緋ちゃん、ヤバいかも。」


「何がですか?」


「俺と一緒にいたから、亜美に何かされるかも…。

いや、俺が守るから!」




ということで、なぜか登下校、隆太先輩の送迎を受けることになった。

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