第3話

「アタシを誰だと思ってるの?イケメンチェッカー佳代子様よ?」


「イケメンチェッカーだったんだ…」




そろそろ昼休みは終わり。


外で遊んでいた男子が帰ってくる。




廣田くんは、あたしの斜め後ろの席。


毎回、プリントを後ろに回すとき、チラッと姿を盗み見る。


「上野さん。」


「はい?」


あたしを呼んだのは、廣田くんだった。


「俺今、喉が渇いてるんだけど、ソレ(あたしの水筒)ちょっともらえる?今日財布忘れちゃって、飲み物買えなくて。」


「あ、私のでよかったら…」


「ありがとう。」

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